圧力試験

圧力容器は、安全性のため強度や試験法などによって規制され、これに合格したもののみ販売されます。圧力試験には、耐圧試験、気密試験、真空試験などの方法があり、製品の用途、実験の目的によって、検査する種類によって使用されます。 耐圧試験とは、圧縮機や圧力容器などの耐圧強度を確認する試験です。試験容器の内部に水、油などの液体を入れ、空気を完全に排除した後、徐々に所定の試験圧力まで高めていき、各部の変形や溶接部、締め付け部など漏れのないことを確認します。試験圧力は設計圧力、または許容圧力のいずれか低い方の1.5倍とされます。 気密試験は、耐圧試験を行って、容器などの耐圧強度が確認された後、気密性を確認するために行います。可燃性のある酸素、あるいは毒性のガス以外の空気や不燃性ガスを使用して、徐々に設計圧力もしくは許容圧力のいずれか低いほうの圧力まで上昇させ、漏れのないことを確認する試験です。 真空試験は微量な漏れやわずかな水分を嫌う冷凍装置などでは、気密試験の後に、真空試験を行い、試運転をしています、絶対圧力で真空近い状態にして、一晩程度おいて内部の真空乾燥と微小な漏れの有無を確認する試験です。 耐圧試験をしていないと、機器が破裂するという危険があります。したがって製品として販売される前の開発段階で必ず実施しなくてはならない試験です。ある程度の基準値を上回る安全性を充分に保証出来る製品をメーカーは製造していかなければなりません。