通関士試験

日本の関税は申告制度となっているため、申告する書類が適正であることによって通関業務は迅速に行われます。そのためには、通関業務に関する専門的知識、経験を有する専門家が申告書類の内容を審査して、通関業者が税務署に提出する書類が適正であることが求められます。通関士は、各営業所毎に置かれることが通関法で、定められています。通関士とは、国家試験である通関士試験に合格して、勤務先の通関業者の申請に基づく税関長の確認を受けた後、通関業務に従事する者です。 通関士試験は、通関士としての必要な知識及び能力があるのかのを判断する試験として、財務大臣の指定する問題によって各税関長が毎年1回実施しています。 通関士試験の試験科目は3科目で 1. 関税法、関税定率法その他、関税に関する法律及び外国為替外国貿易法 2. 通関書類の作成要領そのた通関手続きの実務 3. 通関業法 となっています。 尚、次に該当する者は科目試験の一部が免除されます。 1. 通関業者の通関業務あ類は官庁において関税そのた通関に関する事務に従事した機関が通算15年以上の者 2. 通関業者あるいは官庁における通関事務に従事した期間が通算5年以上の者となっています。 試験日程は7月に公示され、受験願書は8月中旬までに管轄する税関に堤出することになります。試験日は、10月中旬となります。合格発表は11月下旬から12月上旬に行われます。 通関士としての仕事は、通関手続きの代理、通関書類の作成代行、関税計算書の審査、不服申立ての代理、主張・陳述の代行などとなっています。