損害保険募集人試験 〜 資格の難易度
損害保険募集人試験
損害保険は、偶然的事故あるいは自然災害に備えた保険、財産の保全を補償する制度です。損害保険で良く知られているものには、自動車保険、火災保険、傷害保険などがあります。損害保険は、損害保険販売員あるいは損害保険代理店によって販売されていますが、販売するものは、保険や法律に関する様々な知識について保険会社から教育と研修を受け、顧客に対応しなければなりません。損害保険の販売を行うものを「損害保険募集人」といい、日本損害保険協会では各保険会社からの依頼を受け実施しているのが「損害保険募集人試験」です。試験に合格することによって、日本損害保険協会が認定した損害保険募集人資格を得ることになります。代理店は、損害保険会社と代理店委託契約を結び、内閣総理大臣の登録を受ける必要があります。
近年、保険会社の不祥事、保険金の支払い漏れや不払いなどが社会問題となり、2007年、金融庁は大手の保険会社にも業務停止や改善などを命令することになりました。その結果、保険募集人制度の見直しが行われ、損害保険募集人の資質向上のため、試験の難易度も大きく高められました。コンプライスガイド・バイヤーズガイドが加わったためと、回答方式が多様になりました。合格点は、100点満点中70点以上となっています。合格率は90%位に達していて、勉強をすれば確実に合格できるレベルです。
試験に合格すると、合格証明書と資格証明証が発行され、損害保険募集人としての資格が得られます。