簿記試験 〜 資格の難易度
簿記試験
企業は、日々の経済的な経営活動を帳簿に記録して、経営成績と財政状態を明らかにしていかねばなりません。営利を目的とした事業の帳簿の記帳法を学ぶのが簿記で、検定試験はその能力を測って認定する試験です。簿記の最終目的は、貸借対照表・損益計算書という財務諸表を作成することにあります。貸借対照表は企業の資産状況が分かり資金繰りの計画の基になります。損益計算書は営業による損益が明らかになり、税務署への税の納付の金額も明らかにされます。
現在、簿記検定は3つの機関が実施しています。日本商工会議所が実施する「日商簿記」全国商業高等学校の実施する「全商簿記」全国経理学校協会が実施する「全経簿記」となります。
一般には、日商簿記が知名度とともに高い評価がされてます。社会人では、日商簿記を目的として勉強しているのが殆どです。このうち最も難関とされているのは、日商簿記1級の検定試験です。実務的には、3級でも充分ですが、就職の場合では、どうしてもその上の2級旧レベルが求められます。
日商簿記の資格には、各試験での特典も与えられます。3級では、大学入学資格検定試験で、簿記会計の科目が免除され、2級では、大学の推薦入学に有利となります。1級資格となると、国家試験の税理士受験資格が与えられます。
日商簿記検定は日本商工会議所が主催し、毎年6月、11月。2月の年3回行なわれます。試験科目は、受検する級によって違い、1級は商業簿記、工業簿記も原価計算、会計学、2級は、商業簿記と工業簿記、3、4級は商業簿記のみとなっています。