土地家屋調査士試験 〜 資格の難易度
土地家屋調査士試験
土地家屋調査士試験は土地家屋調査士に基づいて法務省が管轄する国家試験です。土地家屋調査士となるには、法務大臣の認可を受けるか、法務省が実施すると土地家屋調査士試験に合格しなければなりません。
土地家屋調査士の仕事は、他人の依頼を受けて、土地や建物の所在地、構造・形状を調べるとともに、どのように利用されているか調査し、測量して図面を作成し、不動産の表示に関する登録の申請などを行います。
受験資格の制限はなく、筆記試験と口述試験で実施されます。筆記試験は8月下旬、口述試験は筆記試験に合格した者を対象に11月中旬頃実施されています。
筆記試験は、午前と午後におこなわれ、午前試験は平面測量と作図に関しての択一問題であり、午後試験は不動産の表示に関する登記の事項で、土地家屋調査士としての知識の評価となっています。
合格点は、午前の部は100点満点で67点以上、午後の部は100点満点で70.5点以上の得点が必要ですが、多肢択一問題及び、記述式問題とも、一定以上の得点をクリアしないと足切りされることになっています。
口述試験は、土地家屋調査士として備えられるべき知識が問われます。
難易度は非常に高く、新司法試験、公認会計士試験、司法書士試験などに次ぐ難関とされています。受験者数は、年々減少の傾向にあり、5000人から6000人と少なくなつていますが、合格率は8%程となっています。
土地家屋調査士の制度は、歴史が古く1950年に制定され、2010年には60周年となります。土地家屋調査士の制度は、権利の容態を適格に登記簿上に公示することによって国民が持つ権利を明確にすることであって、極めて公共性が高いものです。